わたしの これまでは、
「慎ましやか」
とは、程遠い生活だったような気がします。
先日、絵の講座を受講するために、
カルチャーセンターに行った時のことです。
お弁当を食べるために、ラウンジのテーブルに座ろうとしました。
その時、ふと、まえのテーブルに座って、お弁当を食べてらっしゃる50才くらいの女性が目に止まりました。
たくさん席が空いているにも関わらず、
自分のコートや荷物を隣の椅子の上に置かず、自分の椅子の後ろや下に置いてらっしゃるではありませんか。
が、全然窮屈な感じがせずに、ゆったりとした感じで、隣の方とお話しされています。その様がとても美しく見えました。
わたしは、隣の席に荷物を置こうとしましたが、同じように、自分の椅子や下にコンパクトに置きました。
心の余裕というのは、こんなところに現れると思いました。
自分さえ楽だったらいい。
と、思っていたわけではありませんが、
自分の荷物を広げて置いているより、コンパクトに置いてる方が、他の人も、見た目に気持ちがいいし、当然、多くの人が座れるスペースができるというものです。
わたしは、最近お片づけをしたり、物を捨てたり、持つものもコンパクトにするようになって、その良さがわかってきたのです。
すでに気をつけてらっしゃる方には、何でもないことかも知れませんが、わたしは、これまで、あまり気づいていませんでした。
「慎ましやか」
という言葉は、過去の産物でも何でもなく、他の人を思いやる、人として美しい気遣いだと思います。
声が大きい方が勝ち
という世界で、これまで生きてきた、わたし。
いい格好でも何でもなく、世界が平和になる第一歩だと、気づきました。